時は大正。
呉服屋の娘として生まれるも、両親を亡くし
叔父夫婦家の女中として生きてきた鈴。
同い年の従姉妹・美弥子の身代わりとして、
素性を偽り寡黙な警官・宵と結婚することに。
会話らしい会話もなく夫婦になるが、
鈴は持ち前の明るさで宵との仲を深めていく。
「妻としての務めを果たしてもらう」
柔肌を吸われ、潤む秘所に剛直を受け入れる。
少しずつ心を通わせ、快感を覚え始めた鈴だが……。
「美弥子」
熱を帯びた宵の口から零れるのは、自分のものではない“妻”の名前。
愛されるたびに増していく、内なる哀しみ。
そんなある日、宵に真実を知られてしまい――!?
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