「11歳の春、初めて、人をお金で買いました」
50万円を残して家を出て行った母親を探して夜の街をさまよっていた凛子(りんこ)は、交差点で倒れていたお兄さん・春乃(はるの)に声をかける。
「ヒモ」自称する春乃に、ドン引きする凛子だったが、一人きりの寂しさに耐えられず、春乃の携帯に電話をかけ――。
女子小学生とヒモお兄さんの、歪で切なく、どこか暖かな二人暮らしが始まる。
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